連敗も収穫多い2試合 市高が享栄と練習
19日開幕の第93回選抜高校野球大会に出場する市和歌山は14日、和歌山市六十谷の同校グラウンドで享栄(愛知)と練習試合を行い、1試合目は1―5、2試合目は4―5で敗れた。
1試合目はプロ注目のエース・小園健太投手(2年)が先発。3回と5回に1点ずつを失い、7回には重い3点を奪われこの回で降板した。後を受けて8回からマウンドに上がった伊藤晃宏投手(同)は、右下手から投げ込む緩い球を効果的に使って相手打者のタイミングを巧みに外し、無失点に抑える好投を見せた。小園は「公式戦をイメージして試合に入った。5点を取られたが収穫はすごくあった。7回以外は要所を締めることができたかなと思う。変化球が浮くことが多く、相手は直球を(ファウルで)粘って変化球を狙われた。相手が一枚上だった」と振り返った。
主力打者をスタメンに並べた打線は相手のプロ注目右腕・竹山日向の前に苦戦を強いられた。1番打者の河渕巧内野手(同)は「膝元に来るスライダーのキレがすごく、(スライダーを打ち返すのは難しいと見て)直球を狙ったが、仕留めきれなかった」とうなだれた。3番・捕手で出場した松川虎生主将(同)は、「速い球についていけなかった」と振り返った。
半田真一監督は1試合目について「小園の投球は悪くなかった。攻撃で前半、リズムをつくれなかった。相手の攻撃はソツがなく、簡単に三振をしない。これから開幕に向けて調子を上げていきたい」と話していた。