田辺のバー2店公表 新型コロナ新たに9人

和歌山県は28日までに、県内の10~80代の9人が新たに新型コロナウイルスに感染したことが確認されたと発表した。県内の感染者は累計1248人で、2人が退院し、同日午後1時時点で入院中の患者は63人。発表済みの陽性者のうち新たに3人が変異株によるものと分かり、変異株の感染者は累計37人となった。

27日の感染者は5人で、保健所管内別の内訳は和歌山市4人、田辺1人。年代別では10代、20代、40代が各1人、50代が2人だった。

和歌山市の50代会社員男性は、大阪府内のカフェで開かれた音楽ライブに参加。他の参加者から感染者が出たため検査を受けたところ、陽性が判明した。

田辺管内の20代アルバイト男性は、26日に感染が発表された30代男性と共に田辺市内の2店のバーに勤務。バーでは換気が十分でなく、マスクを着けずにカラオケをする場合もあったという。

県は感染拡大防止のため、店の協力を得て店名を公表。15~24日に「Re:make(リメイク)」、15~25日に「Candy(キャンディ)」に来店した人は、最寄りの保健所に連絡するよう呼び掛けている。

28日の感染者は和歌山市内の4人で、10代、40代、70代、80代が各1人。うち3人はすでに感染が発表されている人の濃厚接触者だった。

新規の10代会社員男性は、25日から発熱や全身倦怠感などがあり、26日に医療機関を受診し、検査で陽性と分かった。