泳ぎが見える新ペンギン舎 和歌山城動物園

和歌山市の和歌山城公園動物園で1月12日から行われていたペンギン舎の改修工事が終わり、ペンギンの水中での動きが、アクリル板越しに間近で楽しめる展示にリニューアルされている。

園内の童話園にあるペンギン舎では、現在7羽のフンボルトペンギンが飼育されている。これまでは動物の身体的特徴だけを見せる「形態展示」だったが、生態や能力も観察できる「行動展示」に切り替えるため、プールの一部を窓のように改修した。

有田市から両親と同園を訪れた東蒼太君(2)が、ペンギンが泳ぐ姿を間近に見て、自身もペンギンのように泳ぐまねをしながらプール前を走ると、1羽のペンギンが蒼太君を追い掛けるように泳ぐ姿が見られた。

市和歌山城整備企画課の湯川英明企画員によると、濃い青色の腕輪を着けたこのペンギンは、昨年閉園したみさき公園(大阪府岬町)から来た4歳の「ハコちゃん」で、「ハコちゃんは動くものに興味があると聞いていたので、ペンギン舎が改修され、よりハコちゃんの興味が引けるようになったと感じる。お客さまとの距離も近くなり、ハコちゃんが人気者になるのでは」と期待を寄せていた。

 

蒼太君の目の前で泳ぐハコちゃん