最多に並ぶ44人感染 カラオケでクラスター

和歌山県は14日、県内で新たに10~90代の男女44人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表した。一日の感染者数としては今月の9日と並び過去最多。県内の累計感染者は1633人となった。18人が退院し、14日午後1時時点で259人が入院している。また、これまでに感染が判明した人の中で新たに16人が変異株陽性となったことも発表。変異ウイルスの感染確認は計191人となった。

14日の感染者の保健所別の内訳は、和歌山市30人、海南2人、岩出5人、橋本3人、湯浅2人、兵庫県1人、岡山県1人。

和歌山市柳丁の飲食店「カラオケほーる光ちゃん」で従業員と利用客計6人の感染が判明。県は県内38例目のクラスター(感染者集団)に認定した。同店はカラオケ機器のある飲食店で、ドリンクも提供していたという。県は3月30日~4月5日に同店を訪れた人は最寄りの保健所に連絡するよう呼び掛けている。

直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は、県全体が22・8人、和歌山市は36・5人となった。

県福祉保健部の野㞍孝子技監は14日県庁で記者会見し、「最大の危機。全ての県民の方が適切な行動をとっていただくようお願いしたい」と呼び掛けた。