酒類の提供8時まで 県が和市飲食店に要請
仁坂吉伸和歌山県知事は24日、県庁で臨時会見を開き、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、法律に基づき和歌山市内の飲食店に対して午後9時までの営業とするよう要請し、酒類の提供は午後8時までとすることを求めると説明した。要請に応じた店には協力金を支給する。営業時間短縮要請の期間は今月22日~5月11日。また、県民に対する不要不急の外出自粛要請の期間を5月9日までから11日までに延長することも発表した。
営業時間の開始は午前5時。対象は食品衛生法上の営業許可を得て営業を行っている店舗。居酒屋、喫茶店、カラオケボックス、バーなどが対象に含まれる。テークアウト、宅配などは対象外。
県は営業時間の短縮を利用客に知らせるポスターを用意し、対象店舗に配布する。営業時間短縮の要請を守って営業しているかどうかは和歌山市職員が見回り調査を行い、守っていない店舗に対しては要請に応じるよう求める。
営業時間の短縮により経営への打撃が懸念されることを受け、県は要請に応じた店舗に対しては、店舗の売上高に応じ、一日当たり2万5000円~20万円の協力金を支給する。財源は新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用する。補正予算額は約30億円で24日付で地方自治法に基づき専決処分を行った。
仁坂知事は協力金について「要請に応じていただけないところにはお金は出せない」と述べ、要請への協力を求めた。「いろんな業種で被害が出ている。できるだけ早くしたい」と対応を急ぐ考えを示した。
協力金についての問い合わせは県支援本部相談窓口(℡073・441・3301)、見回り調査についての問い合わせは和歌山市総合防災課(℡073・435・1198)。