コロナ病床増へ 県内の使用率は94%に
和歌山県は23日、県内で新たに幼児から90代の男女36人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表した。県内の累計感染者数は1979人となった。41人が退院し、23日午前10時時点で379人が入院している。病床使用率は94・75%と逼迫(ひっぱく)。県は来週にも増床する考えを明らかにした。またこれまでに感染した人のうち新たに11人が変異株陽性となったことを発表した他、和歌山市の90代男性と田辺保健所管内の70代男性が死亡したことも発表した。
23日に発表した感染者の保健所管内別の内訳は、和歌山市19人、海南4人、岩出3人、橋本3人、湯浅1人、田辺6人。
亡くなった2人はいずれも基礎疾患があった。和歌山市の90代男性は堀口記念病院(和歌山市湊本町)の入院患者。同病院の関係では、入院患者や職員計7人の感染が判明。県は県内46例目のクラスターに認定した。田辺保健所管内の70代男性は、入院患者や職員の感染が判明しクラスター(感染者集団)に認定された外科内科辻医院(田辺市)の入院患者。15日に陽性が判明し肺炎像が確認されていた。
県福祉保健部の野㞍孝子技監は23日県庁で記者会見し、「ご高齢の方や基礎疾患をお持ちの方はぜひ感染しない対策を徹底していただきたい」と呼び掛けた。