会長賞に湊さん 和歌山文化協会第1回顕彰
和歌山文化協会(森本光子会長)は、郷土の文化振興を図ることを目的に、文化協会会長賞・奨励賞を創設。協会が創立70周年を迎えたことを記念したもので、同協会の発展に特に顕著な業績を残した人へ贈る会長賞に、書家の湊桂泉さん(94、和歌山市)、今後の発展、活躍が期待される人に贈る奨励賞には、茶道の平根昌子さん(66、和歌山市)、華道の友岡敦甫さん(48、岩出市)、川柳の山東日出男さん(68、紀の川市)の3人を選んだ。【写真は和歌山文化協会提供】
同協会は1950年に創立。華道部や文芸部など9部門で構成され、総会員数は294人(ことし3月31日時点)。
会長賞の湊さんは、書家の西村桂州氏に師事。1962年に和歌山市展市長賞、66年に日本書芸院特別賞を受け、海外などにも数多く出品している。同協会の事務局長として文化の発展に寄与し、現在は名誉会員を務める。本紙「しんぽう紙上書道展」の審査員でもある。受賞した湊さんは「賞を頂くのは、ありがたいこと。まだまだ頑張れということかな」と話している。
奨励賞の平根さんは、1973年、表千家の岡本正子さんに師事。2001年に同協会茶道部に入会し、その後、同部副部長を務める。12年には表千家教授を習得。
同じく奨励賞の友岡さんは、未生流中山文甫会に所属。2007年と翌8年の県展に入選し、2012年同協会華道部に入会する。岩出市役所やJR岩出駅に花を生ける活動なども行っている。
同じく奨励賞の山東さんは、6年ほど前に川柳を始め、2018年に同協会文芸部に入会。現在は、大阪に本部がある結社「川柳塔」の同人。
表彰式は、6月6日の同協会70周年記念式典で行う予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止となった。