和商が向陽との対戦制す 機動力光り継投成功

【2回戦・第2試合】

向陽 0 0 0 0 0 0 1 0 0 1
和歌山商 0 2 0 0 2 0 0 0 X 4

〔向〕田中―尾添〔和〕宮田率、吉田新―竹本▽3塁打=谷野(和)

和歌山商は2回裏、相手守備の乱れに乗じ2点を先制。5回は5番・竹本の適時打などで2点を加えた。先発の宮田率は走者を許してから粘り強く投げ、7回途中まで1失点と好投。2人目の田新は相手打線を無安打に封じてみせた。

田中誠藏監督は「ロースコアと思って臨み、とにかく足を使っていこうと思った。選手たちがよく動いてくれた。(初戦の)熊野戦と違う選手が活躍してくれてうれしい。きょうの経験を生かして次も頑張ってもらいたい」と振り返った。7回途中に中堅からマウンドに上がり好救援を見せた田新については「度胸があるし投手の経験も豊富で信頼している」と話した。

向陽は中盤まで走者を出すものの本塁が遠く、7回に犠飛で1点を返したが、追い付けなかった。

山本慎監督は「選手たちには直球を狙えと言ったが、宮田率投手は思ったより変化球が多く、たまに来る直球も捉え切れなかった。低めの変化球は(スイングを)がまんできていたが。先に点を取られ受け身になってしまった」と振り返り、1点を返した7回の攻撃については「相手を揺さぶりながら走者をためていこうとしたが、(2人目の)吉田新投手にいきのいい球を投げられた」と無念の表情を見せた。

2回裏、谷野が先制の生還(和商)

2回裏、谷野が先制の生還(和商)