南出選手頑張って 母校の巽小中生ら寄せ書き

東京五輪の開会式を目前に控え、和歌山県海南市の巽小学校と巽中学校は19日、両校の卒業生で、東京五輪の男子10㌔水泳オープンウオーターに出場する、南出大伸(たいしん)選手(25、木下グループ)を応援しようと、児童や生徒らが書いた寄せ書きを南出選手の母、美枝さん(55)に手渡した。

南出選手は幼い頃に水泳を始め、市民温水プールや海南高校の水泳部、日体大で鍛練を積んできた。

巽小学校378人、巽中学校159人の全生徒537人が日の丸(縦120㌢×横180㌢)に「今までの努力の成果を発揮して下さい」「金メダル目指してがんばって下さい」「テレビから応援しています」などと思いを込めたメッセージを書いた。

美枝さんは取り組みを南出選手にメッセージで伝えたところ「ありがたい。とても励みになる」と返事があったといい、「学校や地域でこうして喜んでくれている。すごいことを成し遂げたのだなと思う」と感激していた。

この日、同小の児童会、同中の生徒会、自治会など関係者らが集まり、美枝さんに寄せ書きを手渡した。児童会の愛宕諒士さんは「絶対東京オリンピックで優勝してください」と言葉を贈り、美枝さんは「本人に伝えます」と感謝を述べた。巽地区連合自治会会長の山西義彦さんが「フレーフレー南出」と手振りでエールを送る場面もあり、美枝さんは「本人は重みを感じていると思う。皆さんも感謝の気持ちを忘れずに、いろんなことをパワーに変えて一つずつ乗り越えてください」と話した。

手渡した寄せ書きは今月、三重県で行われる国体のプレオープンで招待選手として参加する南出選手に渡される予定。

競技は8月5日、東京のお台場海浜公園で行われる。

南出選手の母・美枝さん(中央)を囲み南出選手にエールを送る児童や生徒

南出選手の母・美枝さん(中央)を囲み南出選手にエールを送る児童や生徒