寺段さんが全国入選 中学生水の作文コンク
国土交通省などが主催する「第43回全日本中学生水の作文コンクール」の結果が決まった。和歌山県審査の優秀賞に重松那津実さん(和歌山信愛2年)、寺段愛良さん(田辺3年)、中村柚月さん(同)の3人が選ばれ、寺段さんはさらに、全国審査で入選した。4日、県庁で表彰式が行われた。
生命の源であり、人間の生活や産業などに必要不可欠な水の重要性について考えるコンクールで、県内7校から520編の応募があり、県審査では優秀賞3人の他、入選5人、佳作10人が選ばれた。
重松さんの作品は、途上国では安心して飲める水が少なく、苦労して手に入れた水にも感染症の危険がある現状にふれ、寺段さんの作品は、人間が排出したマイクロプラスチックで地球の7割を占める海が汚染され、生物が危機にあることを取り上げ、中村さんの作品は、大量の水を日々使っている自身の暮らしと、安全な水が簡単には得られない地域との違いから感じた問題意識などを記した。
いずれも、地球全体で安全な水が得られる世界にするために何ができるか、水資源への感謝を忘れないことの大切さなどを訴えている。
表彰式では、横山達伸県企画部長が優秀賞の3人に賞状と記念品を手渡し、たたえた。
県審査の入選、佳作は次の皆さん。
【入選】石垣結菜(周参見2年)▽岸裕士(同1年)▽坂本真唯(田辺1年)▽野中沙夕里(和歌山信愛2年)▽村上すみれ(田辺2年)
【佳作】岩本彩乃(田辺2年)▽鎌苅隼英(近大付和歌山1年)▽木本花菜(田辺2年)▽楠本志保(巽2年)▽島本翼(加太2年)▽谷桃子(和歌山信愛2年)▽田野桜清(田辺1年)▽野間心葉(和歌山信愛2年)▽濱本光祐(向陽2年)▽前田真優(周参見1年)