交通事故減の功労者ら表彰 県民運動推進協 

行政や各公共交通機関、各種団体などで構成する「交通事故をなくする県民運動推進協議会」(会長=仁坂吉伸和歌山県知事)の2021年度表彰式が8月31日、和歌山市湊通丁北のホテルアバローム紀の国で行われ、各地域で長年にわたり交通安全活動に取り組んできた功労者20人と交通安全年間スローガン最優秀賞受賞者4人が表彰された。

同協会は、交通の円滑、能率化ならびに交通事故防止に関して総合的な対策を推進することを目的に、1962年に設立。

表彰式には、約30人が参加。同協議会の会長を務める仁坂知事が交通安全功労者の代表と各部のスローガン最優秀賞受賞者に表彰状を手渡した。

仁坂知事は「交通事故をなくすのは大切な仕事。心から感謝する」と謝辞を述べ、交通事故死亡者数が昨年の18人に対し、ことしは22人とすでに上回っていることにふれ、「これから年末までは、ゼロでいきたい。県民の安全を引っ張っていってほしい」と鼓舞。受賞者を代表して、交通安全功労者の村瀬一也さん(和歌山市)が「引き続き、地域の交通安全のために活動していく」と力強く宣言した。

スローガンは、一般、小学生以下、中学生・高校生、シニアの4部門に計9239人が応募した。

応募当時小学生だった橋本市立隅田中学校1年の塩山心海さんは、小学生以下の部で「わたろうと している私に 気づいてね」で最優秀賞に。「横断歩道を渡っているときに思い付いた。交通事故が少なくなってみんなが幸せに生きられるようにと願いを込めました」と笑顔だった。

村瀬さんの他、本紙エリアの受賞者は次の皆さん。

【交通安全功労者】南敬子(紀の川市)、米田友武(同)、福田彩子(同)、松井美菜子(同)、田端裕(海南市)、西竹治(同)

【スローガン最優秀】一般=「親がまず 守って見せる  交通マナー」福嶋禎男(和歌山市)▽中学生・高校生=「自主返納 自分も相手も 守るため」中村祐菜(同)▽シニア=「夕暮れ時 目立つ服装 事故なくす」中前隆夫(紀の川市)

仁坂知事㊨から表彰状を受け取る受賞者

仁坂知事㊨から表彰状を受け取る受賞者