那賀高の放送部が入賞 総文祭の2部門で

和歌山県岩出市高塚の県立那賀高校放送部が、かつらぎ町で開かれた「第45回全国高等学校総合文化祭」(紀の国わかやま総文2021)の放送部門に県代表として出場。オーディオピクチャー(AP)とアナウンスの2部門で入賞を果たした。

AP部門は郷土や学校の話題を全国の高校生に伝える内容のステレオ音声と、25枚以内のデジタル静止画像をまとめた作品を使用して発表する。アナウンス部門は、それぞれの郷土や学校の話題を全国の高校生に伝える内容の原稿を作成し発表した。

同校のAP部門では、監督を3年で部長の木村文香さん(17)、制作を2年の松山千夏さん(17)、編集を2年の寅本心華さん(17)が務めた。作品は、エルトゥールル号から始まる日本とトルコの友好の歴史をひもといた「時を越える絆」。5分で発表し、日本とトルコの国を越えた絆を伝えて審査員特別賞(第二席)を受けた。

木村さんは「部員一丸となって制作した作品。このような賞を頂けてとてもうれしかった。これを機にエルトゥールル号の事件とその後の交流について全国の皆さんに広く知っていただけたら」、イラストを担当した松山さんは「感極まって涙が出ました。みんなで頑張って手を取り合って作った作品なので評価されてうれしい」と笑顔で話した。

アナウンス部門ではA~Hまでのグループに分かれ1分30秒で発表。3年の堀内梨音さん(18)はBブロック、2年の鍛治彩菜さん(16)はHブロックで発表し、それぞれ優秀賞(第一席)に輝いた。

堀内さんは自身が「大好き」という、地元の橋本名物「卵庵はしたま」を紹介。見ている人が思わず食べに行きたくなるような写真構成と表現力で審査員を引きつけた。

鍛治さんは世界に誇る和歌山のパンダの繁殖施設アドベンチャーワールド(白浜町)の飼育の秘密について発表。パンダ飼育の難しさやパンダの愛くるしさなど、自身の経験と取材をもとに力いっぱい表現した。

受賞について堀内さんは「すごくうれしい。信じられない夢を見ているような気持ち」、鍛治さんは「緊張したけど安心した。うれしいです」と喜びを語った。

受賞した県立那賀高校放送部の皆さん

受賞した県立那賀高校放送部の皆さん