美浜町などで竜巻被害 台風14号で住宅破損
18日早朝に和歌山県有田市付近に上陸した台風14号の影響で、美浜町や御坊市で竜巻とみられる突風が発生し、住宅51棟で屋根や壁面が吹き飛ばされ、窓ガラスが割れるなどの被害が発生した。同町では割れたガラスで10代男性1人が足に軽傷を負った。
突風が発生したのは同日午前0時から1時ごろで、県のまとめによると、被害を受けた住宅は美浜町吉原で48棟、同町和田で2棟、御坊市湯川町丸山で1棟。男性がけがをしたのも吉原地区で、同地区では住宅の他、集会所の窓ガラスが破損し、農業用ハウス4棟が全壊した。
和歌山地方気象台は同日、職員が現地調査を実施。突風発生時は活発な積乱雲が付近を通過中で、被害や痕跡が帯状に分布していたこと、激しい風はごく短時間(1分程度)という証言が複数得られたことなどを根拠に、突風は竜巻の可能性が高いとの見解を示した。突風の強さは風速約45㍍と推定されている。
その他の台風14号関連の被害では、和歌山市内で10軒が一時停電、南海フェリーの同日の上下8便が欠航、那智勝浦町湯川で民家裏山のがけ崩れが発生した。由良町畑の県道南金屋由良線では、崩土のため通行止めが続いている。