紀の国わかやま総文 生徒企画委が解散式

8月6日に閉幕した第45回全国高校総合文化祭「紀の国わかやま総文2021」の生徒企画委員会の解散式が26日、和歌山市のホテルアバローム紀の国で行われた。2年余りにわたって大会運営に奔走してきた70人の委員会のメンバーが、大会の成功を振り返り、仲間との思い出や苦労を語り合った。

同委員会は2019年7月に発足。総務、総合開会式、パレード、広報イベント、国際交流の各部会に分かれ、県内初開催となった大会の企画・演出を手掛けるなど運営の中核を担った。

解散式で、県実行委員会会長の宮﨑泉県教育長は「全国からとても高い評価をもらった。コロナ禍でも『絶対に成功させるんだ』という皆さんの強い思いに感心しました。これからの人生も、しっかりと希望を持って進んでいただきたい」と生徒たちをたたえ、活動証明を交付した。

続いて五つの部会の委員長が活動を報告。コロナ禍で当初予定していたPR活動ができず悔しい思いをしたこと、かけがえのない仲間ができたこと、人とのつながりをあらためて感じる機会になったことなど、体験を通じての思いを発表した。

同委員会の委員長を務めた前冬磨さんは「多くの人と関わりながらつくり上げた大会は、大きな財産。みんなと定期的に会えなくなるのは悲しいけれど、今後はここで培ったことを大切に、自分がつくり上げたものが多くの人の心に残ったことに自信を持って生活していってもらえれば」と感極まりながら報告した。

活動を振り返る委員会のメンバー

活動を振り返る委員会のメンバー