新総裁に岸田文雄氏 県連は河野氏の得票最多
自民党総裁選挙は29日、国会議員の投票と地方票を含めた開票が行われ、決選投票の末、岸田文雄前政調会長(64)が新総裁に選ばれた。岸田氏は10月4日召集の臨時国会で第100代首相に選出される見通し。
総裁選には、岸田氏と河野太郎規制改革担当大臣(58)、高市早苗前総務大臣(60)、野田聖子幹事長代行(61)の4人が立候補。国会議員票と地方の党員・党友票が各362票の計764票で支持を競い合った。
和歌山県内の国会議員では、石田真敏衆院議員が岸田氏の、鶴保庸介参院議員が野田氏の推薦人となっていた。和歌山市の党県連では29日午前、職員らが県内の党員・党友(1万9719人)票の開票を行い、河野氏の得票が最も多かった。
1回目の投票は、岸田氏が256票(議員146票、地方110票)で1位、河野氏が255票(議員86票、地方169票)、高市氏が188票(議員114票、地方74票)、野田氏が63票(議員34票、地方29票)と続き、4人とも過半数の得票に達しなかったため、岸田氏と河野氏の上位2人による決選投票にもつれ込んだ。
決選投票は国会議員382票と各都道府県1票ずつの計429票で争い、岸田氏が257票を獲得し、170票の河野氏を退けた。