新たなご当地ソングに 塩乃華織さんが披露

大阪を中心に活動する演歌歌手の塩乃華織さんが9月25日、ご当地ソング「きのくに線」を引っさげて、始発駅である和歌山駅に近い、和歌山市友田町のホテルグランヴィア和歌山で、和歌山・湯浅・田辺・串本を縦断する「新曲発表ツアー」の初日を飾った。

会場となったテラスホールには、多くのファンや「わかやま歌のちからの会」のメンバーら約60人が詰め掛けた。当初はJR和歌山駅前の広場で行う予定だったが、密になるのを避けるため、駅近くの会場で、人数を制限して行うことになった。

地元歌手の宮本静さん、羅布陽介さんが登場し、会場が熱気に包まれてしばらくすると、「きのくに線」のイントロとともに、塩乃さんが登場した。

コロナの影響で、大阪でイベントを開催することが難しく、この日、会場には、大阪から駆け付けた熱狂的なファンの姿も。塩乃さんが「大変な状況の中、お集まりいただき、ありがとうございます」と、感謝の言葉とともにライブがスタートした。

『きのくに線』をしっとりと歌い上げると、次はポップな「ほっといてんか あんな阿呆」、「和歌山ブルース」、最後に塩乃さんを代表する「七尾線」と続いた。

大阪出身、在住で、活動を続ける塩乃さん。七尾線に続く路線シリーズの第2弾は、はやる気持ちを抑えながら、忘れられない愛する人の元へと、きのくに線で向かう心情を表現力豊かに情熱的に歌い上げている。

歌詞には、新宮・和深・白浜・切目など実際の駅名もふんだんに盛り込まれており、オール和歌山ロケで撮影されたミュージックビデオと併せて、新しい和歌山をPRできる新曲が誕生した。

塩乃さんは「七尾線を発表した直後、すぐにコロナがきてしまい、なかなか思うような活動ができず、苦しい思いをしました。その悔しい思いをバネに、この『きのくに線』を作りました」と話した。「きのくに線は海のイメージを持っています。私自身、歌詞で表現している全てを経験しているわけではありませんが、自分の中の経験を意識しながら歌い上げています」と話し、また、県民に向けては「きのくに線の思い出を懐かしんでいただいければ」とアピールした。

 

「きのくに線」を披露する塩乃華織さん