献血で連携協定 連合和歌山と血液センター
輸血用血液製剤の安定供給に向け、和歌山県赤十字血液センター(住友伸一所長)は、連合和歌山(池田祐輔会長)と献血特別支援に関する連携協定を締結した。
連合和歌山は、産業別労働組合など27団体で構成。組合員は県内に約3万人いる。
同センターが、新型コロナウイルス感染症などの影響を受けて献血者確保に苦慮していたところ、連合和歌山が社会貢献活動の一環として手助けできないかと持ち掛け、協定の締結が決まった。献血支援に関して、各都道府県の血液センターと各連合が連携協定を結ぶのは、全国的にも珍しい取り組みだという。
この日、和歌山市和佐関戸の同センターで調印式が行われ、同センターの住友所長と連合和歌山の池田会長が協定書に押印した。
連携協定では、連合和歌山の組合員に対して、献血の普及と啓発を行う他、緊急時の血液不足の事態に対応することなどが盛り込まれている。
住友所長は「この協定が、輸血を必要とする人に対して安定的に血液を供給できるものになることを期待する」と述べ、池田会長は「連合の組織力をフルに活用する。命に直結する最優先課題とし、より実効性のある有効なものにしたい」と意気込みを話した。