両陛下も国文祭にご出席 オンラインで交流
10月30日に開幕した「紀の国わかやま文化祭2021」初日の開会式終了後、天皇皇后両陛下がステージの出演者や同文化祭の参加者らとオンラインで交流された。
開会式でステージパフォーマンスを披露した、バイオリン奏者の澤和樹さん、りら創造芸術高校3年生の江島彩華さん(18)、県立きのかわ支援学校高等部3年の宮本ゆかさん(18)、和歌山児童合唱団の岡田有未団長(16・智弁和歌山2年)の4人は両陛下のご質問を受けながら、普段の活動や今後の目標などを説明した。
パフォーマンスを披露した江島さんは「とてもやわらかい表情で聞いてくださった」とし、将来はミュージカルについて学びたいという夢をお聞きになった両陛下から「頑張ってください」とのお言葉を頂いたと話していた。
アールブリュット和歌山展に出品する、早瀬潔さん(37)、Ruiさん(37)、石橋由一さん(58)の3人も交流。同展は、7日まで和歌山ビッグ愛で開かれている、障害の有無を超えた自由で独自な表現と出会える展覧会。57人の作品約200点並ぶ。
両陛下は、出展作品を紹介する動画をご覧になり、交流した3人の作品のテーマや工夫についてご質問された。
鉛筆でウサギの絵を描いたRuiさんは、「陛下が絵を褒めてくださった。今後も描いていきたい」と笑顔。
14日に県民文化会館で開かれる「吹奏楽の祭典」に出演予定の県立星林高校吹奏楽部の有本昂史さん(16)、近西椛(もみじ)さん(16)、末永浩輝さん(17)も参加。同祭典では、日本とトルコの友情物語の中で生まれた「エルトゥールル号の記憶~太陽と新月の絆~」(清水大輔さん作曲)を演奏する。
ファゴットを担当する近西さんは話している間、両陛下がうなずきながら話を聞いてくださったと言い「一生に一度の機会。普段頑張っている成果を見ていただきうれしかった」と満面の笑みで話していた。