若い世代の声届ける 市議選最年少新人大田さん

今回の紀の川市議選候補者で最年少、新人の大田裕之さん(37)も、貴志川町神戸の事務所で若い支援者らと初当選を喜び合った。

立候補者の平均年齢64歳という市議会の現状から、将来に危機感を覚えて立候補。選挙戦では「30代議員を議会に」と子育て世代の議員を増やす重要性を訴えてきた。貴志川高校の同級生や、指導する子どもたちのハンドボール教室、青少年育成活動を通じた仲間らの支援をバックに、一人でも多くの市民に名前を知ってもらおうと、街頭での活動を中心に自身の声を届けることに力を入れてきた。

他の候補と違っていたのはSNSを活用した情報発信。21人の候補の中で唯一、フェイスブックやブログで連日、活動の様子を伝えてきた。一日1000件ほどのアクセス数があったという。

当選を決め「人口減少が進む紀の川市で、一度は進学などで出て行った子どもたちが、このまちに帰ってきたい、住んで良かったと思えるようなまちづくりをしたい」と決意。「頂いた声を丁寧に市議会に届け、市民にとって身近な市議会を目指したい。市議会の情報発信にも力を入れられれば」と意欲を見せた。

初当選に喜びいっぱいの大田さん㊥(6日午前0時12分)

初当選に喜びいっぱいの大田さん㊥(6日午前0時12分)