上手にさばけたよ 親子でアジや足赤えび調理

魚のさばき方を学び、海の環境について考える「日本さばける塾in和歌山」が5日、和歌山市和歌浦のおっとっと広場で開かれ、親子8組16人がアジと地元ブランド「足赤えび」を調理した。

海の魅力や課題を子どもたちに伝える日本財団「海と日本プロジェクト」の一環。全国各地で開かれ、和歌山では5回目となる。

小学4年生から6年生までの児童と保護者が参加した。和歌浦漁港で水揚げされた新鮮な食材を使い、県漁協女性部連合会の「おさかなママさん」が手ほどき。参加した子どもたちはウロコを落とし、小骨の抜き方や包丁を入れる角度などを教わり、三枚に下ろしていった。すぐにこつをつかみ、親子で協力しながら手際よく作業。さばいた魚はフライや刺し身にして、わかしらすの丼などと味わった。

その他、和歌浦漁業協同組合副組合長理事の横田邦雄さんが、漁業従事者や漁獲量の減少など、地元漁業の現状を紹介。地球温暖化など海洋環境の変化も一因であるとし、豊かな海を守ることの重要性を伝えた。

参加した和大付属小学校4年生の福間佑志さん(9)は魚が好きで、釣りも楽しむといい「こんなに大きいアジをさばいたのは初めて。お店で売ってるカツオやタイもさばいてみたい。魚が減らないように、きれいな海を大切にしなきゃと思う」と話していた。

丁寧に魚をさばく親子

丁寧に魚をさばく親子