祭りの高揚感写す 山下さん夫婦初の2人展

和歌山市和歌浦の写真愛好家、山下仁さん(61)・まゆみさん(61)夫婦初の2人展「祭りの日~HIMEJIMA~」が25日まで、同市古屋のティーズカフェで開かれている。

飼い猫の撮影をきっかけに、2012年ごろからまゆみさんが本格的に写真をスタート。学校職員の仁さんもまゆみさんに誘われ、2人で撮り始めた。

まゆみさんは2016年に県展で最優秀賞、仁さんは翌年同賞に輝くなど、夫婦共にアマチュア写真家として数々の受賞歴がある。

コロナ禍で夫婦共通の趣味であるスナップ写真旅行に出掛けるのが難しい中、仁さんは地元・和歌浦の風景を、まゆみさんは飼い猫や飼い犬を中心に写真活動を楽しんでいる。

今展は、大分県国東半島沖に浮かぶ美しい島・姫島の「姫島盆踊り」が題材。6年ほど前に姫島を訪れ、踊りを目にした山下さん夫婦はその素晴らしさに感動し、翌年も訪問。仁さんは「ワクワクして非日常的な感じ」と祭りの印象を話し、祭りの支度で化粧をする女の子や出し物の一つ「キツネ踊り」で顔を白く塗った男の子の生き生きした表情を捉えた写真など、夫婦の作品20点が並ぶ。

祭りが始まる直前、ちょうちんを見つめる女の子を撮影したまゆみさんは「これからついに始まるドキドキ感」を切り撮ったという。

仁さんは「どちらの撮影とか先入観なく、写真の良いところを楽しんでもらえたら」と笑顔。まゆみさんは「いつか2人で写真展をしたいと言っていたのでかなってうれしい」と夫婦で顔を見合わせほほ笑みながら話していた。

午前11時から午後5時まで。月曜、火曜が休み。問い合わせは同所(℡073・460・4715)。

 

臨場感ある祭りの写真と山下さん夫婦