加太中生徒が大絵馬奉納 地元の春日神社に
和歌山市立加太中学校(同市加太・神﨑信彦校長)の美術部員らがこのほど、来年の干支(えと)の寅(とら)にちなんだ大絵馬を加太春日神社(井関摩美子宮司)に奉納した。
地元の中学生にぜひ絵馬を描いてほしいと神社が依頼。部員らが9月からデザインを考え、12月上旬に完成した。
奉納した絵馬は縦約90㌢、横約180㌢。中央には勇壮なトラを描き、脇には地元の名産のタイと勢いのある波を描いた。絵馬の右側には生徒が願いを込めて「学業成就」、左側には漁業の盛んな加太らしく「大漁祈願」の文字。「奉納」と神社の社紋「下がり藤」、制作者の「加太中」「美術部」と校章も書き添えた。
16日には、部員の東山陽菜さん(1年)、伊賀良衣華さん(2年)、重松那津実さん(同)、篠原葵さん(3年)と神﨑校長らが神社を訪問。
井関宮司(65)は完成を楽しみにしていたと言い「期待以上。力強いトラを見ると勇気とやる気を感じる。立派な絵馬にしていただいた」と感謝。デザインをした伊賀さんは「迫力を出すため、トラの目にこだわり、何度も描き直した」と苦労を話し、部長を務める篠原さんは「地元の神社に奉納できたのはうれしい」と笑顔。同校は今後も絵馬の奉納を続けていきたいという。
奉納した絵馬は1年間訪れた参拝客を出迎える。