3回目ワクチン接種前倒し 1月から和歌山市

和歌山市の尾花正啓市長は23日、新型コロナウイルスワクチンの3回目接種を前倒しで実施すると発表した。2回目の接種完了から原則8カ月以上とされている間隔を、高齢者、障害者施設の入所者や従事者などについては2カ月早い6カ月とし、来年1月下旬ごろの接種開始を予定している。

2カ月前倒しするのは、施設入所者や従事者約1万3000人の他、405カ所の通所施設の利用者・従事者、入院患者が対象。ワクチンはモデルナ社製を使用し、入院患者は病院内で、その他は医療機関による巡回接種などで行う。

一般の高齢者については、2回目の接種から8カ月が経過した約5000人の接種を1月に開始予定だが、2月からの接種分について、接種間隔を7カ月に1カ月前倒しし、約8万人に実施する。

使用するワクチンはモデルナ社製とファイザー社製で、約230の協力医療機関で個別接種する。1・2回目と同様、接種券が送られてきたら、医療機関に予約する。

1月以降はワクチンの供給が安定する見通しで、まだ1・2回目の接種をしていない人は、約140機関で接種が可能となる。これに伴い、予約が取りにくい人などのために設置していた「お困りサポート」の登録は、12月28日午後5時で終了する。

尾花市長は、隣接する大阪府内でオミクロン株の市中感染が確認されたことを受け、「和歌山市でも一気に警戒感が高まった。前倒しは以前から準備してきたが、さらに加速させたい」と話した。

ワクチン3回目接種の前倒しを発表する尾花市長

ワクチン3回目接種の前倒しを発表する尾花市長