県議の岸本健氏が出馬表明 紀の川市長選
中村愼司市長の死去に伴う紀の川市長選(2月20日告示、同27日投開票)に、県議の岸本健氏(51)が24日、無所属で立候補することを表明した。同市長選への出馬表明は岸本氏が初めて。
この日県議会に辞職願を提出した岸本氏は県庁で記者会見を開き、「中村市長の思いを引き継ぎ、紀の川市のために頑張っていきたい」と意気込みを語った。
岸本氏は同市出身。県立粉河高校から拓殖大学商学部貿易学科に進学。卒業後は中学校教諭や議員秘書などを経て2003年に衆議院選挙に初当選。05年まで務めた。07年からは県議で4期目途中だった。
昨年12月の市長選では、中村市長の選対本部長を務めた。中村市長の妻から、市長が生前、「(自分の)後は健に」と話していたと聞いたことなどが出馬を後押ししたという。
岸本氏は「市長とずっと共に活動してきたからこそ、市長の施策は僕たちの施策」と話し、「県議で幅広く学んだ経験の全てを紀の川市のために注ぎたい」と話した。施策目標としては、中村市長が掲げてきた京奈和関空連絡道路の実現や医療費の無償化、小中学校の給食費無償化、農業に特化した高等教育機関の誘致などを挙げ、「住んで良かったと思えるまちをつくりたい」と話した。
岸本氏の辞職に伴う県議会議員の補欠選挙は行われない。