安全守る決意を胸に 県警察学校で卒業式
和歌山県警察学校(和歌山市木ノ本)で28日、昨年4月に採用され、同校で約10カ月の教養訓練を終えた初任科第152期生(長期課程)の卒業式が行われ、18~25歳の27人(うち女性6人)が新人警察官としての第一歩を踏み出した。
式で卒業証書を授与した森下昌彦校長は、校訓の「自立・向学・活力」の精神を挙げ、「自らを律し活力あふれる態度で職務にあたってほしい」と式辞。遠藤剛県警本部長は、「さまざまな壁を打ち破り、社会を守るのは諸君」と激励した上で、「近い将来、縦横無尽に活躍することを大いに期待している」とはなむけの言葉を贈った。
卒業生を代表して大島友樹巡査(23)が、「誇りと使命を持ち続け、強さと優しさを兼ね備えた警察官になることを誓います」と力強く宣誓。卒業生らは同日付で、有田署と串本署を除く県内12署に配属される。
和歌山東署への配属が決まった大島巡査は、東日本大震災の被災地で救助活動をしていた警察官をテレビなどで見て、「人の命を守れる警察官」を志したといい、「第一線ではこれまで以上に積極的に職務に励みたい」と話した。
和歌山北署配属の嶋瑶子(ようこ)巡査(20)は、「男性についていけず苦しかった」と厳しい訓練を振り返り、「今後も苦しいことがあると思うけれど、全て県民の安全な生活につながると考えて一生懸命頑張りたい」と意気込んだ。