柔軟なコロナ対応を提案 不安に寄り添う姿勢を強化
オミクロン株の感染者数が急増し、東京や大阪などの大都市に限らず、和歌山県内でも休校や学年・学級閉鎖が相次ぎ、心配な日々が続いています。現時点ではウイルスの正体が分からないので、複層的に取り組み、方針をどんどん変更することも重要だと考えます。行動抑制をかけた方がいいのか、あるいはウイルスの状況によっては行動抑制をあまりせず、経済を回した方がいいのか。朝令暮改と言われても、柔軟に対応するべきと政府に対して提案しています。県民の皆さまには、引き続き感染拡大防止へのご協力をお願いいたします。
第208回通常国会が1月17日に召集されました。新型コロナ対応を最優先とするほか、経済安全保障や外交関係などの重要な法案の審議も、多数予定されています。まずは新年度予算案を年度内に成立させ、必要な支援がスピード感をもって実施されるよう、参議院をまとめ上げてまいりたいと思います。
年末年始には和歌山県内をまわり、しっかりと感染対策をしたうえで様々な業種の皆さまと意見交換を行ってきました。そのような中、多くの方々が「何かに不満がある」というよりも「この先どうなるのか、という不安を抱えている」ということを、改めて実感いたしました。過疎が進んでいる地域では、交通の便が悪く、買い物や通院に困っているという声を多く伺いました。朽ち果てた空き家が増え、住民の高齢化により集落自体の消滅危機も懸念されています。このような地域の問題に政治がしっかり向き合っていくことが重要です。
2019年に立ち上げた参議院自民党の「不安に寄り添う政治のあり方勉強会」も3年目を迎えました。一朝一夕では簡単に解決できないことですが、多岐にわたる課題に真剣に向き合い、寄り添い、解決策を見つけ出す姿勢を今年はさらに強化していきます。
さて、長引くコロナ禍の影響で、音楽、アート、各種イベントなどの文化芸術活動も大幅に制限され、第3次産業全体や他業種に比べても、その影響は甚大かつ継続的に大変厳しい状況におかれています。長い歴史の中で受け継がれ、培われてきた文化や芸術は大切に守っていかなければなりません。先日、私が委員長を務める自民党政務調査会の「クールジャパン戦略推進特別委員会」を開催し、ライブ・エンタテインメント関係団体の方々からお話を伺いました。いまだ多くの事業者が事業継続のために緊急支援を要する現況や要望事項について意見交換し、経済産業省や文化庁を始めとする経済支援策の加速・充実化と、国民への分かり易いメッセージ発信の必要性を強く感じました。文化芸術活動に携わり、活躍されている方々の生活を守り、日本が誇る「クールジャパン」を再興し、未来に向けて発展させるよう積極的に取り組んでまいります。