防犯灯カメラを設置 県防連が大谷地区に
和歌山県防犯協議会連合会(県防連、田谷節朗会長)は1月31日、和歌山市大谷の新大谷自治会地区内に防犯灯付きカメラを設置。「防犯カメラ設置」のステッカーを貼って完了し、県防連の宇治田善信専務理事(65)は、「高い防犯効果を期待している」と話した。
県防連は昨年秋ごろ、県内の各自治体へ同カメラの設置希望を募り、依頼を受けた3カ所に設置した。広川町の新広橋付近、かつらぎ町の笠田駅駐輪場に続いて今回が3カ所目。
同カメラは、LEDの防犯灯に防犯カメラが付帯した県内でも珍しいもので、岩出市根来の㈱セキュリティフォーユー(原亮介代表)が施工を担当した。付属のSDカードに録画されたデータは、現場にパソコンを持参すると、カメラから出るWi―Fi(ワイファイ)でダウンロードできるシステムになっている。
同自治会の藤本修二会長(69)は昨年夏、不審者による子どもへの声掛け事案が同所で発生したことを受け、地域住民らから防犯カメラ設置の要望を多く受けた。電信柱に防犯カメラを設置しようと計画するも、電力会社から提示された条件や金額などのハードルが高く、「もう無理やなと心が折れた」と振り返る。
その頃に県防連の募集を知って応募したといい、同カメラの設置に向けて、空き地の地主や周辺の住民に許可を得た上で、自治会の予算で空き地にポールを設置し、電源を引く工事を完成させた。
藤本会長は「感謝しかない」と感謝を伝えた上で、「安心を買えるのが一番。カメラで不審者が現れるのを抑止できれば」と期待を込めた。