市「納付金は福祉に活用」 和市議会IR特別委
IR施設の立地市である和歌山市では8日、市議会のIR誘致に関する特別委員会が開かれた。参考人出席した県担当者が区域整備計画案を説明。市担当者も立地市の立場で進めるギャンブル依存症対策などへの取り組みを述べた。
計画案によると、IR施設は同市毛見の和歌山マリーナシティに立地する。開業2年目の2028年度において、IR施設で運営されるカジノ事業から、入場料約50億円と納付金約260億円が県に入る。そのうち、立地市の市には納付金の25%が交付される。市の説明によると、交付金については子育てや高齢者福祉の充実、ギャンブル依存症対策の推進、観光地の魅力向上などの施策に活用されるという。
午前の市議からの質疑では「施設利用者を考えると周辺道路の拡幅なども必要になっていくのではないか」「詳細な資金計画はいつまでに提示できるのか」などの質問が相次いだ。