刷新か継承か 紀の川市長選きょう投開票
前市長の死去に伴う紀の川市長選は26日、選挙戦最終日を迎え、いずれも無所属新人で、元市議の森田幾久氏(54)と、元県議の岸本健氏(51)=自民、公明、国民民主推薦=が市内を回って、最後の訴えをした。市政の「刷新」か、「継承」かが問われる今回の選挙。27日に投票、即日開票され、深夜には大勢が判明する見通し。
届け出順。【名鑑の見方】①主な経歴②最終学歴③住所
森田氏は前回市長選で約1万2000票を獲得。市民党の立場で再挑戦し、ITを活用した企業支援などを訴えてきた。
26日午前には、有権者の多い市中心部を選挙カーで回った。西大井のスーパー近くで街頭演説した森田氏は「若い人の働く環境を整えて市を元気にしたい。清き一票を託してください」と訴え、演説後は買い物客とグータッチを交わした。
岸本氏は、前回市長選後に亡くなった中村愼司前市長の継承を強調。前市長が掲げたインフラ整備の推進などを唱えてきた。
岸本氏は同日午前、貴志川町の住宅地で街頭演説。「貴志川線を必ず残します。子どもたちが通える貴志川高校を守ります。前市長の思いを胸に市のために必死に働きます。お願いします」と訴え、集まった有権者は聞き入っていた。
投票は27日午前7時から午後7時(一部は6時)まで、市内45カ所の投票所で。午後8時から、花野の市民体育館で開票される。19日現在の選挙人名簿登録者数は5万2017人(男2万4469人、女2万7548人)。