両校5選手にエール 出身の紀州ボーイズ監督
18日に開幕する第94回選抜高校野球大会に出場する和歌山東と市和歌山。両校の選手たちの中には、中学時代に「紀州ボーイズ」でプレーしていた選手が5人いる。センバツ出場を果たした教え子たちに、玉田昌幹(まさき)監督(50)は「チームと和歌山のために全力でプレーを」とエールを送る。
紀州ボーイズは智弁和歌山出身で広島カープの林晃汰内野手(21)や、同校出身でロッテの東妻勇輔投手(25)、横浜DeNAベイスターズの東妻純平捕手(20)を輩出している。練習場所の和歌山市出島の田井ノ瀬グラウンドでは、横断幕を掲げセンバツ出場を祝福。横断幕には、和歌山東の中川大士外野手(新3年)、相良歩夢投手(新3年)、平川琥一外野手(新2年)、東出瑞樹内野手(新2年)と市和歌山の山崎僚也外野手(新3年)が名を連ねる。
玉田監督は「考える野球」をモットーに、選手たちの自主性を尊重。選手自らデータを拾い、配球が読めるように訓練させているという。
中川君は、和歌山東で中堅手としてレギュラーに定着。守備に関して「紀州ボーイズ時代は気持ちも粗削りだったが、いまは技術も確実性が増した」と期待を寄せる。
昨秋の県大会決勝の市和歌山戦に代打で出場した平川君は、ヒットを放ちバットコントロールの良さをアピールした。玉田監督は「中学時代から打つ方向を意識させていた成果」と評価する。
東出君は、中学3年生の終盤でレギュラーを奪った。玉田監督は「どの試合もプレッシャーを感じさせなかった」という。持ち前のメンタルの強さで今後のベンチ入りに期待したい。
相良君の兄・相良優樹さん(23)も紀州ボーイズ出身で、市和歌山で野球部に所属。現在は紀州ボーイズでコーチを務めている。弟には「けがをしていたので、甲子園では今まで以上の力を発揮してくれるはず」と奮起を促す。
市和歌山の山崎君は紀州ボーイズで主将を務め、俊足の3番打者として、チームの中心を担っていた。玉田監督は、「センバツでもフルスイングを期待したい」と話した。