感染再拡大に警戒感 新規は前週比154人増
和歌山県は29日、県内で新たに232人が新型コロナウイルスに感染し、前週の同じ火曜より154人増加したと発表した。一日の感染者が200人を超えるのは10日以来19日ぶりで、県は再び感染拡大の局面に入ったのか、今週の動向を注視する必要があるとしている。
232人の保健所管内別内訳は、和歌山市144人、海南15人、岩出13人、橋本19人、湯浅5人、御坊4人、田辺21人、新宮9人、県外2人。和歌山市は2日以来27日ぶりに140人を超えた。
年代別では10代が最多の45人で、職業別では学生が43人に上る。春休みに入った学生や卒業生らが友人間で飲食をして感染を広げた例、県外からの帰省や県外への外出で感染したとみられる例などが多いという。
新たなクラスター(感染者集団)の認定は1件。269例目となったのは橋本管内の小学校で、児童8人が感染した。
直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は、県全体が124・6人で、前日より16・7人増加した。
県内の感染者は累計2万7933人。入院者数は130人、重症者は県基準で8人、国基準で2人、肺炎患者は17人、病床使用率は21・1%。ホテル療養を含む待機者は844人。
県福祉保健部の野㞍孝子技監は「和歌山市は感染が増加しているものと判断している」と警戒感を示し、感染リスクの高い行動を避け、基本的な予防対策を徹底するよう改めて呼び掛けた。