ウクライナに平和を 駐日チェコ大使来和

チェコの駐日特命全権大使のマルチン・トムチョ氏が3月29日、和歌山市役所を訪問した。尾花正啓市長と懇談したトムチョ大使は、ロシアのウクライナ侵攻について「ウクライナに早く平和が戻ることを願っている」と強調した。

1993年にチェコと分離したスロバキアを挟み、東側にウクライナ、西側にチェコがある。国境は接していないもののチェコは現在、ウクライナからの避難民35万人を受け入れているという。トムチョ大使は「避難民に対して住居の手当てや仕事探しも進めている」と述べ、中長期滞在も視野に入れた手厚い支援を説明した。尾花市長は、避難民を受け入れているチェコの姿勢を高く評価した上で、「日本でも義援金を募って支援している」現状を伝えた。

また、トムチョ大使は市長室の窓越しから見える和歌山城について「(開花した桜も見える)ここからの景色は素晴らしい」と感心した様子。最後は、城を背景に尾花市長と笑顔で記念撮影した。

トムチョ大使の県訪問は、日本とチェコの外交樹立100周年を記念する展示が、30日まで県庁で開かれていたことから実現。前日の28日は仁坂吉伸知事を訪問していた。

記念撮影するトムチョ大使㊧と尾花市長

記念撮影するトムチョ大使㊧と尾花市長