困難な社会を知力で開く 和大で入学式
和歌山大学(和歌山市栄谷、伊東千尋学長)の入学式が5日、同市手平の和歌山ビッグホエールで行われ、4学部生と大学院生ら計1184人が新たな一歩を踏み出した。
式では伊東学長が「先が見えない激動の社会の中で、新しい視点を得られるように広く学び、知識の柱をつくることでさまざまな変化にしなやかに対応できる力を身に付けて」とエール。宣誓では各学部や大学院研究科の代表が「自己の目標達成へ精いっぱい努力します」「社会に通用する専門性の取得を目指します」と決意した。
同大の入学式は昨年まで約40年にわたり和歌山市民会館で行われてきたが、昨年9月に閉館したため今回初めて同所で行われた。
新型コロナウイルスの影響で一昨年から見合わせていた保護者ら関係者の参列がかなった他、同大交響楽団「ウオッペ」の演奏とともに、同大混声合唱団による学歌の合唱もあり、会場に美しい演奏と歌声が響き渡った。
大学院生システム工学研究科に入学した沖縄県出身の大城貴斗さん(22)は「2年間は短いので、就職活動と研究に集中して臨みたい。白浜のきれいな海も眺めてみたい」と笑顔で話していた。