増加続き新規272人 運動教室でクラスター

和歌山県は8日、県内で新たに272人が新型コロナウイルスに感染し、前週の同じ金曜より40人増加したと発表した。新たなクラスター(感染者集団)認定は1件だった。

272人の保健所管内別内訳は、和歌山市130人、海南8人、岩出29人、橋本26人、湯浅9人、御坊7人、田辺41人、新宮22人。

284例目のクラスターとなったのは和歌山市の運動教室で、発表会に県内各地から参加した小学生から高校生の9人とその保護者、関係者ら3人の計12人が感染した。

直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は、県全体が192・0人で、前日より4・3人増加。保健所別では田辺が199・2人で過去最多を3日連続で更新した。

県内の感染者は累計3万353人。入院者数は211人、重症者は県基準で6人、国基準は該当者なし。肺炎患者は24人、病床使用率は35・3%。ホテル療養を含む待機者は1239人。

県福祉保健部の野㞍孝子技監は「(感染は)上昇傾向と認識している。新学期も始まり、さらなる増加もあり得る」と述べ、改めて感染対策の徹底を求めた。

県内の感染状況を発表する野㞍技監

県内の感染状況を発表する野㞍技監