新規は3日連続300人超 クラスター3件
和歌山県は14日、県内で新たに332人が新型コロナウイルスに感染し、前週の同じ木曜より41人増加したと発表した。一日当たりの感染者は2月18~20日以来53日ぶりに3日連続で300人を超え、感染再拡大の傾向が続いている。新たなクラスター(感染者集団)認定は3件だった。
332人の保健所管内別内訳は、和歌山市178人、海南15人、岩出35人、橋本22人、湯浅11人、御坊17人、田辺22人、新宮32人。新宮は過去最多を更新した。
292例目のクラスターは県内の専門学校で、学生7人が感染。施設の特定につながるとして地域は明らかにしなかった。293例目は県伊都振興局建設部で、職員5人が陽性。庁舎が異なる別の課でも陽性者が出ており、同部全体の検査を進めている。294例目は和歌山市の特別養護老人ホームで、職員5人、入所者3人が感染した。
直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は、県全体が225・4人で、前日より4・4人増加。保健所別では新宮が前日に続いて過去最多を更新する243・5人だった。
県内の感染者は累計3万2163人。入院者数は210人、重症者は県基準で7人、国基準で2人、肺炎患者は23人、病床使用率は35・1%。ホテル療養を含む待機者は1412人。
県福祉保健部の野㞍孝子技監は、高齢者の感染に増加がみられると指摘。理由として、感染が拡大すると抵抗力の弱い高齢者や基礎疾患のある人に広がるためだとし、一人ひとりの感染予防対策が重要と強調した。
窓口の場所を変更 伊都振興局本庁舎
クラスターが発生した伊都振興局は、仮設庁舎と本庁舎の建設部エリアについて、22日まで来庁者の立ち入りを禁止する他、28日まで一部の窓口業務の場所を変更する。
変更後の場所は、パスポート・県証紙の販売窓口が本庁舎1階総務県民課(人権・県民グループ)、県税の窓口が同2階総務県民課(防災・総務グループ)。