新規感染は3日連続減 大人数での飲食注意
和歌山県は21日、新型コロナウイルスに感染した御坊保健所管内の90代女性が亡くなったと発表し、県内の死者は累計112人となった。新規感染者数は275人で、前週の同じ木曜よりも57人減少。クラスター(感染者集団)は新たに3件認定した。
亡くなった90代女性は在宅で4日から食欲不振があり、13日に発熱など複数の症状が出たため緊急搬送された。同日、陽性が判明し、入院。肺炎像が見られ、酸素投与や投薬を行うも、病状が急変した。複数の基礎疾患があり、死因は新型コロナウイルス肺炎。ワクチンは1回接種していた。
275人の保健所管内別内訳は、和歌山市146人、海南7人、岩出28人、橋本23人、湯浅15人、御坊9人、田辺24人、新宮20人、県外3人。
307例目のクラスターは橋本管内の通所介護事業所で、職員2人、利用者3人、308例目は同管内の高校で生徒11人、309例目は和歌山市で開かれた職場の同僚13人が参加した食事会で5人が感染した。
直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は、県全体が200・6人で、前日より6・2人減り、26日ぶりに3日連続で減少した。
県内の感染者は累計3万4016人。入院者数は179人、県基準の重症者は9人、国基準の重症者は1人、肺炎患者は25人、病床使用率は29・9%。ホテル療養を含む待機者は1552人となっている。
県福祉保健部の野㞍孝子技監は「3日連続減少は歓迎すべきことだが、まだまだどうなるかは未知数」と話し、同日認定した食事会でのクラスターについて、「お酒を伴う食事会で13人というのは多い。誰かが持ち込む可能性があるということを念頭に置いて、対策を行ってもらいたい」と呼び掛けた。