県警の徳永さんに功労章 全国優秀警察職員
卓越した技能を生かし、情報技術による業務の効率化に尽力したとして、和歌山県警本部警務部情報管理課の調査官、徳永智弘さん(54)が全国優秀警察職員表彰の警察功労章を受けた。ことしは全国で95人が受章し、表彰が始まった1969年以降、県警では54人目。警官以外の職員では2015年以来、2人目の受章となった。
徳永さんは岩出市出身。大阪のコンピューター専門学校を卒業し、ソフトウェアの開発会社で5年間勤めた後、和歌山に戻って1年間金融機関に勤務。「これまでの経験や習得した技術を生かし、何か県内の役に立てれば」との思いで県警一般職員を志望し、1996年に採用された。
勤続25年余りの間、徳永さんは同課で県警のコンピューターシステムの企画や構築などを担当。県民に身近なコンピューターシステムでは、2009年3月に運用が開始された「きしゅう君の防犯メール配信システム」の設計やシステム構築などの開発に携わった。その他、県警のありとあらゆる情報システムにおいて数多くの功績を残しているとして、今回の受章に至った。
徳永さんは受章について「名のある章を職員として頂けることを光栄に思うとともに、身が引き締まる思い」といい、「システムは決して1人でできるものではなく、周りの人との連携で作り上げていくもの。周囲の支えがあってここまで来られた」と同僚らに感謝。今後については、「ますます増えていくシステムに乗り遅れることなく、警察情報システムの合理化・高度化に貢献していきたい」と意気込みを語った。