3年ぶりにメーデー集会 連合和歌山
連合和歌山(濵地正由会長)主催の第93回メーデー県中央集会が24日、和歌山市の和歌山城砂の丸広場で開かれた。新型コロナウイルスの影響で昨年まで2年続けて集会が中止されたため、ことしは3年ぶりの開催。雨の中、約300人が集い、働く人のより良い未来のため、今夏の参院選や同市長選の勝利に向けて士気を高めた。
実行委員長を務めた濵地会長は、「一人ひとりが尊重され、誰一人取り残されることなく、多様性を認め合う社会を目指していくことが、連合和歌山に課せられた使命だ」とあいさつ。7月の実施が予想される参院選和歌山選挙区の状況について、立憲民主、国民民主の両党と調整をしたものの、現時点で候補者擁立は極めて厳しい状況にあると説明。8月21日投開票の市長選については、現職の尾花正啓市長の推薦を決定し、年末の県知事選、来春の統一地方選に向けては今後、推薦手続きを進めるとした。
メーデー宣言では、コロナ禍により社会の脆弱(ぜいじゃく)さや不条理が明らかになったとし、自己責任の「自助」ではなく、支え合い、助け合いの「公助」「共助」が重要と指摘。ロシアのウクライナ侵攻を非難し、「平和・人権・環境・労働が守られる、自由で民主的な世界の構築に向け、国際連帯を深めていこう」「みんなが輝く未来を、力を合わせてつくっていこう」などと呼び掛けた。
青と黄色のウクライナ国旗のデザインの上に「戦争を止めろ」「平和と対話を」などと記したプラカードを掲げるアピールや、頑張ろうコールなども行われた。
式典には、仁坂吉伸知事、尾花市長、岸本周平国民民主党県連代表、山本忠相立憲民主党県連代表代行らが来賓として出席した。