学校のクラスター続く 新規感染は284人

和歌山県は27日、県内で新たに284人が新型コロナウイルスに感染し、前週の同じ水曜より27人減少したと発表した。新規クラスター(感染者集団)の認定は3件だった。

284人の保健所管内別内訳は、和歌山市149人、海南23人、岩出31人、橋本20人、湯浅32人、御坊7人、田辺17人、新宮5人。

318例目のクラスターは和歌山市の病院で、入院患者4人と職員2人が感染。319例目は海南管内の小学校で、同じクラスの児童11人の陽性が確認された。320例目は和歌山市の高校で、同じクラスの生徒7人が感染した。

直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は、県全体が前日より2・9人減少の172・6人だった。

県内の感染者は累計3万5335人。入院者数は208人、重症者は県基準で16人、国基準の該当者はなく、肺炎患者は21人。病床使用率は34・3%、ホテル療養を含む待機者は1276人。

学校でのクラスター認定は、新学期が始まった8日以降で12件に上る。県福祉保健部の野㞍孝子技監は、運動部や寮、小学校低学年のクラスなどに感染が持ち込まれると、マスクを着けていない状態での接触などにより拡大する恐れがあると指摘。感染リスクの高い行動を控え、症状があれば直ちに受診、検査をすることが重要と改めて呼び掛けた。