ホーム初戦は逆転勝利 次節は首位攻防へ

関西サッカーリーグ1部第3節は14日に1試合、15日に4試合が行われ、アルテリーヴォ和歌山は和歌山市毛見の紀三井寺公園陸上競技場でAS・Laranja Kyoto(京都)と対戦。Jリーグ開幕元年からこの日で30年を迎えた記念すべき日に、2―1とホーム初戦を逆転勝利で飾った。

アルテリーヴォは前半から攻勢を見せながらも2度の好機を逃した。得点を奪えないまま前半40分、京都の磯部隼也に右コーナーキックから中央エリアでヘディングシュートを決められ、先制を許した。シュートの数もアルテリーヴォの3に対し、京都は6と倍も差をつけられ前半を0―1と折り返した。

海津英志監督は、試合前に「京都の運動量は終盤に必ず落ちる」と想定。体力を温存していたアルテリーヴォは後半19分、MF加藤健人が京都のファウルを誘いPKを獲得。FW久保賢悟が「必ずゴールできると信じていた」と語るように京都GKの裏をかいてゴールを決め、同点に追いついた。

試合の主導権を握ったアルテリーヴォは後半38分、またしても久保が魅せた。MF高瀨龍舞のシュートがゴールバーに跳ね返されると、中央ゴールエリアで京都GKと競り合った久保がボールを押し込み逆転。久保は「狙ってはいたが、実際に決めることができて良かった」と話した。

アルテリーヴォは、久保の活躍で勝ち点「6」を獲得し、得失点差でリーグ2位に浮上した。海津監督は、まだ順位を気にする時期ではないと話しながらも、「(3位の)レイジェンド滋賀(滋賀)旋風が起こっている」と警戒。久保も、「シュートの数をもっと増やしてリーグ戦を楽に戦えるようにしたい」と意気込んだ。

次節28日は、岡山で勝ち点「7」の首位Cento Cuore HARIMAと対戦。また21日には紀三井寺公園陸上競技場で天皇杯1回戦を迎え、関西大学と対戦する。午後1時キックオフ。

同点を決めた久保

同点を決めた久保