観光振興に1000万円 南海電鉄が和歌山市に寄付

和歌山市の活性化に役立ててもらおうと、南海電気鉄道㈱は24日、和歌山市に1000万円を寄付した。同社は、「地方創生応援税制(企業版ふるさと納税)」を活用。「和歌山市まち・ひと・しごと創生推進計画」に基づいた事業のうち「安定した雇用を生み出す産業が元気なまちづくり事業」と「住みたいと選ばれる魅力があふれるまちづくり事業」の推進を目的に寄付した。本年度、同制度を利用したのは同社が初めて。

同日、市役所で寄付受け入れ式が行われ、同社の遠北(あちきた)光彦社長と芦辺直人専務執行役員、南海電鉄グループ和歌山事務所の杉本吉史所長が出席した。遠北社長が尾花正啓市長に目録を贈呈。尾花市長から遠北社長に感謝状が贈られた。

遠北社長は「われわれの沿線にいかに人に来ていただけるか、働けるか、住めるかが重要な課題。和歌山が発展し、元気になれば」と話し、尾花市長は「和歌山を多くの人に訪れてもらえる観光の聖地にしていきたい」と感謝した。

今回の寄付は本年度行う、和歌浦地区活性化策の一つ、空き家を宿泊施設などに活用する観光地活性化計画(まちやど構想)の策定業務に充てられる。

目録を手に遠北社長㊨と尾花市長

目録を手に遠北社長㊨と尾花市長