仕事の魅力プロに学ぶ 美容業の出前授業
中学生に仕事の魅力にふれてもらおうと、和歌山県生活衛生営業指導センター(池田一雄理事長)は27日、海南市野上中の市立東海南中学校で出前授業を行い、2年生37人が美容業などの各講師からプロの技術を学んだ。
厚生労働省が推奨する「生活衛生関係営業後継者育成支援事業」の一環。同センターでは2014年から県内の中学生らに出前授業を行っている。
この日、美容業の講師を務めたのは、和歌山市神前の美容室Dearsの沖殿年敎さんと同市津秦のヘアー&リラックスHEROの髙橋宏典さん。
生徒たちはマネキンを使ってパーマのロット巻きや編み込みに挑戦。「難しい」「これで合っているのかな」などと初めての体験に戸惑いながらも、どうすればきれいにできるか積極的に質問し、一生懸命に取り組んでいた。
また、沖殿さんはオリジナルの紙芝居を使って、一人前の美容師になるまでの道のりを解説。さまざまな美容技術を身に付けたトップスタイリストになるためには7~10年ほどかかるとし「プロの美容師になるには時間もかかるし大変だが、それでも楽しくやりがいがある仕事」と厳しさと魅力の両方を伝えていた。
授業を受けた女子生徒は「実際にやってみてどんな仕事か分かったし、プロのすごさを知ることができた」と笑顔。
沖殿さんは「きょうの体験を通じて、美容業に興味を持ってくれる子が増えればうれしい」と話していた。