狙い定め力投 アーチェリー矢渡さん始球式
和歌山市毛見の紀三井寺公園野球場で開幕した第104回全国高校野球選手権和歌山大会は13日、大会2日目を迎え、第1試合前のスリート始球式には、アーチェリー競技で今春の全国高校選抜大会女子個人準優勝の矢渡(やわたり)茜さん(18)=県立和歌山3年=が登場。捕手のミットを目掛けて、山なりのノーバウンド投球を披露した。
始球式後のインタビューで、矢渡さんは「グラウンドに立ってみると、本塁まで遠く感じ、とても緊張した。思ったよりちゃんと投げることができたので、ほっとしています」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。放課後に和歌山高校の教諭に指導を受けたり、硬式野球をしている中学3年のいとことキャッチボールをしたりして練習を重ね、この日に臨んだという。
球児たちには「自分がマウンドに立ってみてとても緊張したので、これから戦う選手たちも緊張すると思う。正々堂々と戦ってもらえたら」と笑顔でエールを送った。