豊かな海を守るため ボーイスカウトが清掃
ボーイスカウト海草第1団(山本一郎団委員長)は10日、和歌山市の磯の浦海岸で清掃活動に汗を流した。
同団は同所で海岸清掃を継続してきたが、新型コロナの影響で3年ぶり。国連が掲げるSDGs(持続可能な開発目標)に理解を深めようと実施した。
小中高生や指導者、保護者を含め約40人が参加。オリエンテーションでは、海に出たプラスチックはマイクロプラスチックという小さなごみになり、それを多くの海の生き物が食べ、自分たちも口にする可能性があると説明を受けた。スカウトたちは火箸を手に、海岸を歩きながらプラスチックごみを中心に回収。漂着したペットボトルや食品の包装容器、ブイなどの他、ロープや空き瓶、たばこの吸い殻などを大量に拾い集めた。
ともに紀伊小学校5年生の瀬川惺さん(11)は「ごみは捨てないようにと思っていたけど、海のごみを見て、もっと気を付けなきゃと思った」、長井乾太さん(10)は「プラスチックがいっぱいあった。前に掃除に来た時よりも多い」と熱心に拾っていた。
同団事務局の赤居憲さん(61)は「地域の恵まれた自然の中で、生かされている自分を感じてほしい。この豊かな環境を維持し、少しでも良くして次の世代へ伝えていきたいですね」と話した。