智弁が猛攻で大勝 緊迫の投手戦から一変

第104回全国高校野球選手権和歌山大会5日目が16日、和歌山市毛見の県営紀三井寺公園野球場で行われ、第1試合では智弁和歌山が田辺を7―0で下し、8回コールドで勝利した。

試合は序盤から投手戦となった。1回表、智弁は一死満塁の好機を生かせなかったが、3回表に山口がソロ本塁打を放ち、1点を先制した。

毎回走者を抱えながらも粘り強く投げていた塩路だったが、4回裏にピンチを招く。一死満塁の場面で田辺の8番中松の当たりが三塁手青山のグラブに収まり、相手に行きかけた流れを止めた。

5回裏の二死2、3塁のピンチも切り抜けると、6回表には智弁打線が本領を発揮。9番山田と2番多田羅の適時打で3点を追加した。7回表にも山田の適時二塁打でダメ押しの1点を挙げた。8回表も2点追加し、勝負あり。

7回裏以降は、投手を清水、西野、橘本の継投で逃げ切った。

初戦を突破した中谷仁監督は、昨年夏を経験している選手は渡部、岡西、塩路、武元の4人しかいないチームだと話し、投手を含めて「緊張して硬くなっていたので場慣れしてほしかった」と試合を振り返った。

【第1試合・2回戦】

智弁和歌山
田辺

8回コールド

〔智〕塩路、清水、西野、橘本―渡部〔田〕寺西、上村、栗山―谷口▽本塁打=山口(智)▽二塁打=青山、山田(智)

6回表の好機で生還する山田

6回表の好機で生還する山田