南高梅のビール醸造 よい仕事おこしネット
紀州南高梅を使ったクラフトビールが製造されることになり、このほど東京都大田区の醸造所でビールの仕込み式が行われた。
全国の信用金庫が連携し、さまざまな課題解決を目指す「よい仕事おこしネットワーク」の取り組み。コロナ禍で困っている全国各地の人や企業を応援するため、名産品を生かした新商品の開発などで地域の活性化を目指すプロジェクトの一環。和歌山県は同ネットワークと連携協定を締結している。
南高梅を使ったクラフトビールは原料を中野BC㈱(海南市)が提供し、㈱大鵬(東京都)が醸造する。
仕込み式には、和歌山県の日根かがり東京事務所長、中野BCの山本佳昭取締役、大鵬の植浦恵介取締役、きのくに信用金庫の岩橋儀幸専務理事、同ネットワーク事務局の城南信用金庫の川本恭治理事長らが出席。中野BCの山本取締役は「和歌山の梅とビールの組み合わせは当社にとっても新しいカテゴリー」と期待を寄せ、醸造を担う大鵬の植浦取締役は「梅の酸味と甘み、ビールの苦みが程よいバランスになるようにしたい」と出来上がりのイメージを膨らませた。
きのくに信用金庫の岩橋専務理事は「信用金庫のネットワークで地域の名産を全国に発信し、和歌山の地域経済活性化のお手伝いをしたい」とあいさつ。南高梅のクラフトビールは8月中旬に完成する予定。