3年ぶりに一斉打ち水 温暖化対策で

日本伝統の「打ち水」を通して地球温暖化対策や持続可能な開発目標(SDGs)について考えてもらおうと、「打ち水大作戦」が25日、和歌山城西の丸広場で行われた。

全国的な取り組みの一環で、県内では2007年から続いており、「打ち水大作戦in紀州和歌山」と銘打って実行委員会が活動している。

コロナ禍の影響により、和歌山城に集まっての一斉打ち水は3年ぶりの開催。実行委メンバーや市議、市職員、着物文化の普及活動に取り組む「紀州小町の会」の女性会員ら約20人が参加した。

市企業局の協力で、下水を処理した再生水を用意。再生水には紀州産のヒノキオイルを混ぜ、紀州産ヒノキの桶に入れて歩道や砂地にまくと、周囲はひんやりと涼しくなり、爽やかな香りに包まれた。

参加した戸田正人市議会議長は「打ち水という日本の古い習慣、伝統は、今の時代にも必要とされるもの。市議会も市民と一緒に努力したい」、実行委の奥重貴さん(伊太祁曽神社禰宜)は「日常から楽しく打ち水をしてもらえるよう、啓発していきたい。ヒノキオイルを使った和歌山ルールを広げたい」と話していた。

31日午後3時からは伊太祁曽神社で、夏祭り「わくぐり」に合わせて一斉打ち水を行う。

和歌山城西の丸広場で打ち水をする参加者ら

和歌山城西の丸広場で打ち水をする参加者ら