教育や文化活動を支援 湊組財団が助成
和歌山県内の教育活動の振興などに取り組む一般財団法人湊組グループ記念財団は、22年度の助成先を決定。県内の特別支援学校3校と、教育活動などを行う3団体にそれぞれが必要とする教材10万円分を寄贈した。
同財団は、地域社会の発展に貢献できる企業グループであり続けたいとの思いから、同市湊の㈱湊組が公益事業を目的に昨年7月に設立。
寄贈先は県教委と共に必要度の高さで決め、学校には紀伊コスモス支援学校と、みはま支援学校にフロアカーリングセット、和歌山盲学校に円周走用具セットを寄贈。
教育活動などを行う団体には、湯浅町教育委員会居場所づくり事業Y・Yルームに体験学習等の学習支援教材、熊野速玉大社祭事保存会に民俗文化財保護育成の活動費、県スポーツウエルネス吹矢協会には体験用備品等活動費が贈られた。
27日に同市弘西の紀伊コスモス支援学校で目録贈呈式が行われ、同財団の笹本昌克代表理事、同支援学校の上村弘幸校長、和歌山盲学校の太田善孝校長らが出席した。
ポールにロープを付け、その円周を回ると伴走者がいなくても走ることができる円周走用具を受け取った和歌山盲学校の太田校長は「1人で走ることができれば自信につながる。今後は今までできなかったリレーにも挑戦してみたい」と感謝した。
同財団では新たな取り組みとして、本年度の大学(短期大学を含む)進学希望者を対象に、23年入学者向け給付奨学金事業(月額3万円)を開始した。
笹本代表理事は「これからも継続して地域社会に貢献できることをやっていきたい」と話した。