海を背にヒマワリ3000本 下津町大崎で満開

和歌山県海南市下津町大崎で、海を望めるミカン畑の一角に咲く「大崎女良ひまわり」のヒマワリが見頃を迎えている。

海を背景に3000本以上のヒマワリが撮影できると、県内外からカメラを手にした人らでにぎわい、景観の名所として注目されている。

約10年前に廃園し雑草や雑木林化した同場所を「美しい景観にしよう」と、女良地域保全会(森本泰宏代表)が、「多面的機能支払交付金」の制度を活用し、2014年から開墾。大きなイベントがない同地区や周辺地区が一体で取り組めるものはないかと考え、ヒマワリを植栽することとなった。

ことし5月、約100㌃の広さに同地区の子どもらが、「キッズスマイル」という品種のヒマワリの種をまき、約1・5㍍ほどに成長した。森本代表(61)は「ことしはきれいに咲いた。夕日の時間もきれいだが、海が青く見えるのは朝。楽しんでもらえたら」と笑顔で話している。

紀の川市から写真撮影で訪れていた岩倉亨さん(52)は「ヒマワリと海とのロケーションが最高。逆光や順光で色が変わるヒマワリを楽しみたい」とにっこり。

狭い農道を進み、3台ほどしか駐車できるスペースがないため、できるだけ乗り合わせるよう求めている。森本会長は「来られるときは安全に十分に注意してほしい」と呼び掛けている。

ヒマワリと海の美しい眺望が楽しめる

ヒマワリと海の美しい眺望が楽しめる