拡大続き1559人 3人死亡、クラスター6件
和歌山県は4日、新型コロナウイルスの新規感染者が過去2番目の1559人(前週木曜比229人増)となり、80~90代の3人の死亡が確認されたと発表した。県内の死者は累計143人。高齢者施設などでのクラスター(感染者集団)が続いており、6件を新たに認定した。
亡くなったのは、橋本保健所管内の80代女性と90代女性、岩出管内の90代女性の3人。いずれもクラスターとなった特別養護老人ホームの入所者で、2人は新型コロナが直接死因、1人は関連死となった。
新規感染者1559人の保健所管内別内訳は、和歌山市836人、海南110人、岩出90人、橋本123人、湯浅111人、御坊75人、田辺106人、新宮102人、県外6人。新宮は過去最多を更新した。
新規クラスターの場所と感染者数は、545例目が御坊管内の病院で外来患者2人と入院患者1人、職員3人、546例目が御坊管内の介護老人保健施設で入所者19人と職員5人、547例目は橋本管内の特別養護老人ホームで入所者6人と職員9人、548例目は海南管内の養護老人ホームで入所者10人と職員2人、549例目は田辺管内の有料老人ホームで入所者4人と職員4人、550例目は和歌山市の高校で同じ運動部の生徒14人だった。
直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は、県全体が前日比24・8人増の1014・8人で、初めて1000人を超えた。保健所管内別でも岩出、橋本を除く6管内が過去最多となった。
県内の感染者は累計7万1651人。入院者数は377人、重症者は県基準で58人、国基準の該当者は8人、肺炎患者は73人。病床数は1床増の540床となり、使用率は69・8%。自宅やホテルでの療養者は7753人。
県福祉保健部の野㞍孝子技監は、悪化した状態で救急受診する人が増え、重症者の対応病床が逼迫(ひっぱく)しているとし、早期の対応、感染予防対策の徹底を呼び掛けた。